合格率: 4級:約65% / 3級:約45% / 2級:約25% / 準1級:約12% / 1級:約5%
勉強時間: 約80〜150時間(3級)/ 約500時間以上(2級)
受験料: 3,800円(4〜3級)〜 11,800円(1級)
中国語検定とは
中国語検定(通称「中検」)は、中国語の読解・聴解・翻訳・作文の能力を総合的に評価する日本の民間検定試験です。公益財団法人日本中国語検定協会が主催しており、1981年の創設以来、日本で最も歴史のある中国語検定試験として定着しています。累計受験者数は100万人を超えます。
準4級〜1級の7段階(準4・4・3・2・準1・1級)で構成されており、初学者から高度な専門家まで幅広い層が対象です。大学の第2外国語として中国語を学ぶ学生や、ビジネスで中国語を使う社会人が中心的な受験者層です。
中国語の主要な資格としては中国語検定(中検)と「HSK(漢語水平考試)」がありますが、中検は日本語話者向けに設計されており、日中翻訳の要素が含まれる点が大きな特徴です。
受験資格
受験資格の制限はありません。年齢・学歴を問わず、どの級からでも受験できます。
試験内容
準4級・4級(入門〜初級)
| 項目 |
準4級 |
4級 |
| リスニング |
30問 |
30問 |
| 筆記 |
30問 |
30問 |
| 試験時間 |
各30分 |
各30分 |
| 合格基準 |
60%以上 |
60%以上 |
3級・2級(中級)
| 項目 |
3級 |
2級 |
| リスニング |
30問 |
30問 |
| 筆記 |
60問 |
60問 |
| 試験時間 |
リスニング30分・筆記60分 |
リスニング30分・筆記90分 |
| 合格基準 |
65%以上(リスニング・筆記別々に判定) |
65%以上 |
準1級・1級(上級)
| 項目 |
準1級 |
1級 |
| リスニング |
30問 |
30問 |
| 筆記(日→中訳、中→日訳含む) |
記述式 |
記述式 |
| 試験時間 |
リスニング40分・筆記120分 |
リスニング40分・筆記120分 |
| 合格基準 |
70%以上 |
70%以上 |
各級の到達レベル
| 級 |
到達レベル |
語彙数目安 |
| 準4級 |
発音・基本文型の理解 |
500語 |
| 4級 |
基本的な会話と読み書き |
1,000語 |
| 3級 |
日常会話の読み書き |
2,000語 |
| 2級 |
一般的な社会生活での運用 |
5,000語 |
| 準1級 |
翻訳・通訳の補助レベル |
— |
| 1級 |
最高度の運用能力・専門翻訳 |
— |
合格率
| 級 |
合格率目安 |
| 準4級 |
75〜85% |
| 4級 |
60〜70% |
| 3級 |
40〜50% |
| 2級 |
20〜30% |
| 準1級 |
8〜15% |
| 1級 |
3〜7% |
2級から合格率が大きく下がります。2級は「ビジネスで使えるレベル」の目標とされますが、日本語話者が独学で到達するには数年間の継続学習が必要です。
中国語検定(中検)とHSKの違い
| 比較項目 |
中国語検定(中検) |
HSK(漢語水平考試) |
| 主催 |
日本の公益財団法人 |
中国政府(漢弁) |
| 対象 |
主に日本語話者 |
世界中の中国語学習者 |
| 試験言語 |
日本語と中国語(翻訳問題あり) |
全て中国語 |
| 特徴 |
日中翻訳能力を評価 |
中国語運用能力を直接評価 |
| 中国での認知 |
低い(日本独自の資格) |
非常に高い(中国公認) |
| 日本での就職 |
中検のみ評価する企業もある |
多くの企業でHSKも評価 |
国内就職でのアピールには中検、中国での留学・就職にはHSKが有利な傾向があります。
試験日程・受験料
試験日程
年3回(3月・6月・11月)実施されます。準1・1級は年2回(6月・11月のみ)の場合があります。
受験料(2024年度時点)
| 級 |
受験料 |
| 準4級 |
3,300円 |
| 4級 |
3,800円 |
| 3級 |
4,800円 |
| 2級 |
6,800円 |
| 準1級 |
9,800円 |
| 1級 |
11,800円 |
勉強法
推奨学習期間
- 準4〜4級: 3〜6ヶ月(週3〜5時間)
- 3級: 6ヶ月〜1年(週5〜10時間)
- 2級: 1〜2年以上(毎日1〜2時間)
- 準1〜1級: 3〜5年以上(高度な翻訳訓練)
効果的な学習の進め方
- 発音(ピンイン・声調)を徹底習得する: 4声の区別が崩れると上達が止まる。最初に徹底練習
- 基本文法を体系的に理解する: 語順・助詞の概念・補語(結果補語・様態補語等)を段階的に
- 単語帳で語彙を増やす: 3級目標なら「中検3級合格単語集」系の教材で約2,000語を目指す
- リスニングを毎日続ける: NHK中国語講座・中国語ニュースのpodcastを活用
- 翻訳練習(2級以上): 日→中、中→日の翻訳を毎日短時間でも継続する
発音のポイント
| 発音の難関 |
対策 |
| 声調(4声) |
声調カードを使い、音楽的に覚える |
| そり舌音(zh/ch/sh/r) |
日本語にない音。口の形を意識した反復練習 |
| 前鼻音・後鼻音(-n/-ng) |
音の違いを聞き取る練習と録音比較 |
| 二重母音・三重母音 |
母音の連続を滑らかにつなぐ練習 |
おすすめ教材
- 「中国語検定 過去問題集」(光生館)— 公式認定の過去問集。準4〜2級まで
- 「合格奪取!中国語検定 DS・4級・3級」(各出版社)— 級別対策本
- 「NHK出版 中国語テキスト」(NHK出版)— テレビ・ラジオ講座と連動した入門教材
- 「キクタン中国語」(アルク)— 聞いて覚える単語帳シリーズ
- 「中国語の正しい発音」(各出版社)— 発音特化の専門書
資格の活かし方
| 活用シーン |
詳細 |
| 就職・転職 |
2〜3級以上で貿易・商社・製造業の中国担当ポジションに |
| 大学の単位認定 |
多くの大学で外国語単位として認定 |
| 翻訳・通訳 |
準1〜1級レベルで翻訳業・通訳補助の仕事に |
| 中国ビジネス |
工場視察・バイヤーとの交渉・現地出張での活用 |
| 中国旅行 |
観光・食事・移動でのコミュニケーション |
関連資格
- HSK(漢語水平考試): 中国政府公認の国際標準試験。中国での認知度が高い
- HSKK(漢語水平口語考試): HSKの口語版
- ハングル能力検定: 日本で人気の韓国語検定
- 実用中国語技能認定試験(TECC): 実務中国語の検定試験