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だし検定

食・料理難易度: ★★☆☆☆更新日: 2026年3月26日
合格率: 非公開(公式テキスト学習で概ね合格可能)
勉強時間: 約20〜40時間
受験料: 5,500円前後(開催回により異なる)

だし検定とは

だし検定は、一般社団法人だしソムリエ協会が監修し、日本出版販売(日販)が企画・運営する、「だし」に関する知識を測る検定試験です。2018年1月に第1回が開催されました。

「だし」は和食の根幹をなす文化的要素です。かつお節・昆布・煮干し(いりこ)・干し椎茸・真昆布・利尻昆布など、多様な素材から作られるだしは、日本料理の味の骨格を支えています。ユネスコ無形文化遺産にも登録された「和食」を理解する上で、だしの知識は欠かせません。

だし検定では、だしの取り方・素材の種類と特徴・歴史・日本各地のだし文化・成分と健康効果・品質と保存方法まで、体系的にだし文化を学べます。食に興味のある方、料理教室の講師、飲食店スタッフ、和食好きの一般消費者など幅広い層が受検しています。

受験資格

年齢・職業不問。どなたでも受検できます。

試験の種類と内容

試験形式

項目 内容
出題形式 択一方式(マークシート)中心
出題範囲 公式テキスト「だし検定公式テキスト」の内容
合格基準 正答率70〜75%程度

主な出題分野

分野 内容
だしの基礎知識 だしとは何か・旨味の科学(グルタミン酸・イノシン酸・グアニル酸)・一番だし・二番だしの違い
素材別の知識 かつお節(本枯れ節・荒節の違い)、昆布の産地と種類(真昆布・利尻・日高・羅臼)、煮干し・干し椎茸・あご(とびうお)の特徴
だしの取り方 各素材の適切な取り方(水出し・煮出し・合わせだし)、温度管理のポイント
日本各地のだし文化 関西・関東のだしの違い、各地の伝統料理に使われるだし、郷土食と地域ごとの素材
だしの歴史 江戸時代以前からの昆布流通・かつお節の発展・醤油との関係
健康と成分 旨味成分の働き・グルタミン酸の脳機能への影響・減塩効果
品質と保存 だしの劣化メカニズム・適切な保存温度・保存期間の目安
だしを使った料理 味噌汁・お吸い物・煮物・うどん・そばの汁へのだしの使い方

難易度・合格率

公式な合格率は公開されていませんが、公式テキストをしっかり読み込めば合格できる難易度とされています。調理師や栄養士など食のプロでなくても、料理に興味のある一般の方が公式テキストを使って短期間で合格している例も多数報告されています。

「だしについて改めて体系的に学べた」という受検者のコメントが多く、知識の整理と確認を目的として受検する方も多い検定です。

試験日程・受検方法

開催頻度や会場は実施ごとに異なります。最新の開催情報は一般社団法人だしソムリエ協会または主催の告知サイトで確認してください。

CBT方式(コンピューター試験)での随時受検や、会場での一斉試験として開催される場合があります。

勉強法

推奨学習期間

1〜2ヶ月(1日30分〜1時間)の学習で合格圏に入ることができます。

効果的な学習の進め方

  1. 公式テキストを通読する: 「だし検定公式テキスト」(実業之日本社刊、一般社団法人だしソムリエ協会・鵜飼真妃 監修)が唯一の公式教材です。まず全体をひと通り読んで、だし文化の全体像を把握しましょう
  2. 旨味の科学を理解する: グルタミン酸(昆布・椎茸に多い)、イノシン酸(かつお節・煮干しに多い)、グアニル酸(干し椎茸に多い)の違いと、これらが相乗効果(コンビネーション)を生む仕組みを理解することが重要です
  3. 素材ごとの特徴を整理する: 昆布の産地別特徴(真昆布→まろやか、利尻昆布→すっきり、日高昆布→濃厚、羅臼昆布→甘みが強い)のように素材別に特徴を比較表にまとめると記憶に残りやすい
  4. 実際に自分でだしを取ってみる: 本枯れかつお節で一番だしを取り、昆布だし・煮干しだしと飲み比べることで、学んだ知識が感覚として定着します。学習の最大の実践法です
  5. 各地のだし文化を地図と結びつける: 「北海道産の昆布→昆布文化の関西」「土佐(高知)産かつお節→関東圏の汁」という物流と食文化の歴史的つながりを地図で確認すると印象に残ります

おすすめ教材

  • 「だし検定公式テキスト」(実業之日本社)— 一般社団法人だしソムリエ協会・鵜飼真妃 監修。試験の公式教材
  • 「和食の基本 だしを知る」系書籍 — 和食文化に関する各種書籍でだしの周辺知識を補強
  • 「旨味(Umami)公式サイト」(うまみインフォメーションセンター)— グルタミン酸・イノシン酸の科学的知識の参考資料として

関連資格

  • だしソムリエ(1〜3級): 一般社団法人だしソムリエ協会が認定するプロ向けの実践資格。だし検定の知識をベースにさらなる実技・実践を加えた上位資格
  • 和食文化国民会議 和食マイスター: 和食全般の知識・普及を担う資格
  • 食生活アドバイザー: 食全般の生活・栄養知識を証明する実用資格。だし知識も出題範囲の一部
  • フードコーディネーター: 食のプロとして食文化の提案・演出を担う資格
だし出汁和食料理食文化