合格率: 約98%(5級)/ 上位級は非公開
勉強時間: 約10〜20時間(5級)/ 約50〜150時間(1〜2級)
受験料: 2,000円(5級)〜7,800円+10,000円(1級筆記+実技)
家庭料理技能検定(栄養と調理技能検定)とは
家庭料理技能検定は、家庭料理の技術・知識を5級〜1級の6段階で認定する検定試験です。女子栄養大学を擁する学校法人 香川栄養学園が主催しており、1974年の創設以来、家庭料理の実践力を客観的に評価する資格として定評があります。
2025年度より「栄養と調理技能検定」に名称変更されました(試験の内容・制度に変更はなし)。食の安全・栄養・調理技術を一体的に学べる点が特徴で、料理初心者から料理教室の講師・家庭科教員・栄養士補助まで幅広く活用されています。
5・4級は基礎知識のみの筆記(CBT形式)、3〜1級は筆記に加えて実技試験があります。試験はCBT形式(全国のテストセンターで受験)で、会場に行かず近くのテストセンターで受験できます。
受験資格
5・4・3・2級は受験資格の制限なく、誰でも受験できます。準1級は2級合格者、1級は準1級合格者のみが受験可能です。
| 級 |
受験資格 |
| 5級・4級・3級・2級 |
なし(誰でも受験可) |
| 準1級 |
2級合格者のみ |
| 1級 |
準1級合格者のみ |
試験の種類と内容
5級(料理入門)
| 項目 |
内容 |
| 受験料 |
2,000円(税込) |
| 試験形式 |
筆記のみ(CBT形式) |
| 合格率 |
約98% |
| 出題範囲 |
基本的な料理用語・食材の名称・調理道具の使い方 |
料理の最初の一歩。合格率98%と非常に高く、料理未経験者でも合格できる入門レベルです。
4級
| 項目 |
内容 |
| 受験料 |
3,000円(税込) |
| 試験形式 |
筆記のみ(CBT形式) |
| 出題範囲 |
基礎的な調理操作・食材の扱い・栄養の基礎 |
3級(家庭料理の基礎)
| 項目 |
内容 |
| 受験料 |
筆記4,800円 + 実技5,500円(各税込) |
| 試験形式 |
筆記(CBT)+ 実技 |
| 試験回数 |
年2回(6月・10〜11月頃) |
| 出題範囲 |
基礎的な調理技術(包丁の使い方・火加減・調味の基本)・栄養知識 |
3級から実技試験が加わります。包丁の扱い・食材の切り方・基本的な加熱調理の技術が審査されます。
2級(家庭料理の応用)
| 項目 |
内容 |
| 受験料 |
筆記5,800円 + 実技7,000円(各税込) |
| 試験形式 |
筆記(CBT)+ 実技 |
| 試験回数 |
年2回(6月・10〜11月頃) |
| 出題範囲 |
和洋中の基本料理・献立作成・栄養バランスの考え方 |
和食・洋食・中華の基本料理技術と献立作成能力が問われます。
準1級
| 項目 |
内容 |
| 受験料 |
筆記6,800円 + 実技8,500円(各税込) |
| 試験形式 |
筆記+実技 |
| 試験回数 |
年1回(筆記:6月上中旬、実技:9月下旬〜10月上旬) |
| 受験資格 |
2級合格者 |
1級(家庭料理の上級)
| 項目 |
内容 |
| 受験料 |
筆記7,800円 + 実技10,000円(各税込) |
| 試験形式 |
筆記+実技 |
| 試験回数 |
年1回(筆記:6月上中旬、実技:9月下旬〜10月上旬) |
| 受験資格 |
準1級合格者 |
1級は家庭料理技能の最高峰。高度な調理技術・食の総合知識(栄養・衛生・文化・経済)が問われます。
主な出題テーマ
| テーマ |
内容 |
| 食材の知識 |
旬・産地・選び方・下処理・保存方法 |
| 調理技術 |
加熱調理(煮る・焼く・蒸す・揚げる・炒める)の技術とポイント |
| 栄養 |
三大栄養素・ビタミン・ミネラルの機能と食品との関係。献立の栄養バランス |
| 食品衛生 |
食中毒予防・食品保存・調理の衛生管理 |
| 食文化 |
日本の行事食・伝統料理・世界の食文化との比較 |
| 献立作成 |
主食・主菜・副菜の組み合わせ方。家族構成・予算・栄養バランスを考慮した献立 |
合格率・難易度
| 級 |
合格率 |
難易度 |
| 5級 |
約98% |
非常に易しい |
| 4級 |
非公開 |
易しい |
| 3級 |
非公開 |
標準 |
| 2級 |
非公開 |
やや難しい |
| 準1級 |
非公開 |
難しい |
| 1級 |
非公開 |
非常に難しい |
試験日程
| 級 |
筆記試験 |
実技試験 |
年間回数 |
| 1・準1級 |
6月上中旬 |
9月下旬〜10月上旬 |
年1回 |
| 2・3級 |
6月 / 10〜11月 |
同期間 |
年2回 |
| 4・5級 |
年2回 |
なし |
年2回 |
勉強法
効果的な学習の進め方
- 実際に料理を作りながら学ぶ: 家庭料理技能検定は実技試験があるため、知識学習と並行して実際に調理を練習することが重要。毎日の料理を意識的に「技術」として積み重ねる
- 基礎技術を正確に習得する(3〜2級対策): 包丁の持ち方・食材の切り方(みじん切り・千切り・いちょう切り等)・火加減・調味の順番(さしすせそ)など、基礎技術を正確に身につける
- 栄養バランスの献立づくりを練習する: 主食・主菜・副菜の組み合わせで栄養バランスのよい献立を作る練習を繰り返す。実技試験でも評価される
- 食材の旬と特性を覚える: 各食材の旬・産地・保存方法・栄養素を整理して覚えると、筆記試験の食材問題に対応しやすくなる
- CBT試験の操作に慣れる: 筆記試験はCBT形式(パソコン操作)のため、自宅のパソコンでサンプル問題等を使って慣れておく
おすすめ教材
- 香川栄養学園発行の受験参考書: 試験主催機関発行の公式テキスト・参考書が最も信頼性が高い
- 「女子栄養大学の料理教本」: 主催者である香川栄養学園関連の料理書。基礎技術から栄養まで実践的に学べる
- 「NHKきょうの料理」「NHKためしてガッテン」: テレビ番組のレシピ・調理解説で基本技術を視覚的に習得
取得後の活躍場面
- 家庭での食生活改善: 家族のための栄養バランスのよい料理づくりに直結
- 料理教室の開講: 資格を活かした料理教室・クッキングスクールの開設
- 食育活動: 学校・地域のPTA・公民館での食育イベントへの参加
- 保育・介護施設: 食事補助スタッフとして栄養・調理知識を活かす
- フードライター: 料理・食生活に関するコンテンツ制作の専門性証明
関連資格
- 調理師(国家資格): 飲食店で調理業務を行うための国家資格。専門学校または実務2年以上が必要
- 製菓衛生師(国家資格): 菓子・パン製造に特化した国家資格
- 食生活アドバイザー(FLAネットワーク協会): 食生活全般の知識系資格。家庭料理技能検定と相補的
- 栄養士・管理栄養士(国家資格): 栄養の専門家として就業するための国家資格。大学・専門学校への進学が必要
- 野菜ソムリエ(日本野菜ソムリエ協会): 野菜・果物の専門知識。料理と食材知識を組み合わせて習得できる