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日本さかな検定(ととけん)

食・料理難易度: ★★☆☆☆(3級)〜★★★★☆(1級)更新日: 2026年3月26日
合格率: 約80%(3級)/ 約50%(2級)/ 約20〜30%(1級)
勉強時間: 約15〜30時間(3級)/ 約60〜100時間(2級)/ 約200時間以上(1級)
受験料: 3,500円(3級)/ 4,500円(2級)/ 6,000円(1級)/ 6,000円(2・3級併願)

日本さかな検定(ととけん)とは

日本さかな検定(通称:ととけん)は、魚・魚介類に関する知識——生態・種類の見分け方・旬・料理・流通・文化まで——を体系的に検定する試験です。NPO法人日本さかな検定協会が2009年に創設し、3級・2級・1級の3段階で構成されています。

「魚を通して日本の食文化・海の文化をもっと知ってほしい」というコンセプトのもと生まれた検定で、魚好き・釣り人・料理人・水産業者・飲食店スタッフから一般の食文化愛好家まで幅広い層が受験しています。公式テキスト「旬のさかな」シリーズは水産・食文化の入門書としても人気があります。

3級は「魚を楽しむ入門」として気軽に受験でき、1級は「魚のプロ」として認められるほどの難関試験です。1級合格者は全受験者の2〜3割にとどまり、水産業・料理業界でも評価されます。

受験資格

  • 3級・2級: 受験資格の制限なし。誰でも受験できます
  • 1級: 受験資格の制限なし(2級合格が推奨されますが必須ではありません)

試験の種類と内容

3級(魚食・入門レベル)

試験項目 内容
試験方式 マークシート択一
問題数 50問
試験時間 60分
受験料 3,500円
合格ライン 正解率70%以上(35問以上)

主な出題テーマ(3級):

カテゴリ 出題内容
魚の種類・見分け方 身近な魚介類の名前・特徴・見分け方(マグロ・サーモン・タイ・サバ・アジ・ブリ等)
旬と産地 季節ごとに旬を迎える魚・主要産地・産地による味の違い
魚の調理基礎 刺身・煮魚・焼き魚・干物の基本知識。さばき方の種類(三枚おろし・大名おろし)
魚の栄養 DHA・EPA・カルシウム・タウリンの効能・魚の種類別栄養の違い
魚にまつわる言葉 出世魚(ブリ・スズキ・ボラ等)・ 魚へんの漢字・魚の方言名
寿司・食文化 寿司ネタの知識・江戸前寿司・郷土料理の魚

2級(魚食・中級レベル)

3級の知識を土台に、より多様な魚種・生態・食文化へと範囲が広がります。

試験項目 内容
試験方式 マークシート択一
問題数 60問
試験時間 60分
受験料 4,500円
合格ライン 正解率70%以上

主な追加テーマ(2級):

  • 100種以上の魚介類(深海魚・外来魚・旬が分かりにくい魚種を含む)の識別
  • 釣りの基礎知識(釣り方・道具・釣れる季節・場所)
  • 水産加工品(かつお節・みりん干し・塩辛・珍味)の製造と種類
  • 魚の流通・市場(豊洲市場・産地市場の仕組み・せり)
  • 世界の魚食文化(ノルウェーのサーモン・地中海漁業・アジア各国の魚料理)

1級(魚食・上級・難関)

試験項目 内容
試験方式 マークシート(択一・複択) + 記述問題
問題数 80問 + 記述3問
試験時間 90分
受験料 6,000円
合格ライン 総合点70%以上

主な追加テーマ(1級):

  • 200種以上の魚介類の詳細な識別・生態・漁獲方法
  • 魚の学名・分類学的位置(科・属)
  • 水産資源管理(TAC制度・漁獲量データ・資源状況)
  • 魚の料理の高度な知識(白子・ヘシコ・なれずし・くさや等の発酵食品・珍味)
  • 時事問題(マグロの国際資源管理・外来魚問題・養殖技術の最新動向)

合格率・難易度

合格率(目安) 難易度
3級 約75〜80% 易しい
2級 約45〜50% 標準
1級 約20〜30% 難しい

3級は魚の基礎知識がある程度あれば公式テキストで十分対応できます。1級は魚種・生態・文化・産業・時事問題に至る幅広い知識が問われ、水産業界のプロでも落ちることがある難関試験です。

試験日程

  • 受験申込: 例年7〜8月ごろ
  • 試験日: 例年10月ごろ(日曜日・全国数都市)
  • 合格発表: 例年11〜12月ごろ

2・3級は同日の午前・午後に実施されるため、**2・3級の同日受験(併願)**が可能です。

勉強法

推奨学習期間

  • 3級: 2〜4週間(1日30〜60分)
  • 2級: 1〜3ヶ月(1日30〜60分)
  • 1級: 3〜6ヶ月以上(1日1〜2時間)

効果的な学習の進め方

  1. 公式テキスト「旬のさかな」シリーズを購入する: 日本さかな検定協会の公式テキストが試験範囲の基本です。魚種の図鑑形式で読みやすく、趣味の本としても楽しめます
  2. 魚の種類を写真で覚える: 魚の外見の識別問題は、テキストや図鑑の写真・イラストで形・色・模様を目で覚えることが最も効率的です。「コハダとサッパの違い」「カレイとヒラメの見分け方」のような問題に対応できます
  3. 出世魚・旬・産地を一覧表にする: 出世魚(ブリ:ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ など)・代表的な魚の旬・主要産地は毎回出題されます。一覧表を作って繰り返し見ることで記憶に定着します
  4. 魚料理・寿司ネタを実際に食べる: 試験勉強と実食を組み合わせると知識が体験として定着します。寿司屋・魚市場・鮮魚売り場で実物を確認する習慣をつけると、「このネタは何の部位か」がわかるようになります
  5. 水産ニュース・魚へんの漢字を毎日チェックする: 1級はマグロの漁獲量・資源管理など時事問題も出ます。水産庁のウェブサイト・「さかなクン」のSNSなど魚情報を日常的にインプットする習慣が1級への道を開きます

2・3級の同日受験攻略

2級の試験範囲は3級を包含しています。2級対策をすれば3級は自然に合格できるため、初受験でも「2級本命、3級保険」の併願受験が効率的です。同日受験は6,000円で2試験に挑戦できます。

関連資格

  • フードコーディネーター: 食全般のコーディネートに特化。料理・食文化の知識を広く持つ場合に
  • 野菜ソムリエ: 野菜・果物の知識を学ぶ資格。食文化の幅を広げる
  • 日本酒検定(日本酒度): 魚料理とペアリングで日本酒を深めたい人向け
  • ビア検(日本ビール検定): 魚料理との組み合わせで食文化全体を学ぶ
  • 調理師免許: 魚の知識を職業としての調理に活かしたい場合の国家資格
  • 水産資源管理士(水産大学校): 水産業・漁業管理に特化した専門資格
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