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焼酎アドバイザー

食・料理難易度: ★★★☆☆更新日: 2026年3月26日
合格率: 約70〜75%
勉強時間: 約40〜80時間(スタイルにより異なる)
受験料: 40,000円(通信コース・一般)/ 45,000円(通学コース・一般)/ 学生割引あり

焼酎アドバイザーとは

焼酎アドバイザーは、**日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)**が認定する焼酎に特化した専門資格です。焼酎の製造方法・原材料・テイスティング・サービス技術・料理とのペアリングまでを体系的に学び、焼酎の魅力を消費者に伝えるプロフェッショナルとして認定されます。

日本の焼酎産業は九州(鹿児島・宮崎・熊本・長崎等)を中心に全国各地で発展しており、芋焼酎・麦焼酎・米焼酎・泡盛・そば焼酎など多様な種類があります。近年のクラフト焼酎ブームや海外輸出の増加により、焼酎の専門知識を持つアドバイザーへの需要が高まっています。

飲食店スタッフ・酒販店員・ホテルのソムリエ・焼酎メーカー社員などプロ向けの資格であり、取得すると焼酎に関する顧客対応力が大きく向上します。

受験資格

20歳以上であれば誰でも受験できます。年齢以外の制限(学歴・職業等)はありません。

取得コースの種類

焼酎アドバイザーは受講スタイルによって費用が異なります。

コース 受験料(一般) 受験料(学生) 特徴
通信コース 40,000円(税込) 25,000円(税込) 自宅で学習。テキスト・試験問題が送付される
通学コース 45,000円(税込) 30,000円(税込) 会場で講義を受けながら学習
在宅コース 45,000円(税込) 30,000円(税込) 自宅でのテイスティングを含む特別コース

試験構成(4段階)

焼酎アドバイザーの試験は、一次筆記から三次筆記まで4つのパートで構成されています。

一次試験(筆記)

項目 内容
出題範囲 酒類全般・飲食全般における基礎知識
形式 択一式
内容 アルコール度数・ビール・ワイン・日本酒・焼酎の基礎分類。食品衛生・接客マナー等も含む

二次試験(筆記)

項目 内容
出題範囲 焼酎に関する専門知識
形式 択一式+記述式
内容 焼酎の原料・製造方法・産地・歴史・単式蒸留と連続式蒸留の違い。本格焼酎と甲類焼酎の分類

テイスティング試験

項目 内容
出題 焼酎2種類のテイスティング
評価 香り・味わい・原料の推定・品質の鑑定
特記 正常な焼酎と劣化した焼酎(開封後保存不良等)の品質識別が含まれる

三次試験(筆記)

項目 内容
出題 季節別の焼酎提案・サービス知識の企画提案
形式 論述式
内容 顧客の好みに合わせた焼酎選びの提案文を作成。料理との組み合わせ・飲み方のアドバイス等

主な出題テーマ

テーマ 内容
本格焼酎と甲類焼酎の違い 単式蒸留(乙類)と連続式蒸留(甲類)の製法・味の違い
焼酎の原料別分類 芋焼酎・麦焼酎・米焼酎・泡盛・そば焼酎・黒糖焼酎の特徴
産地と銘柄 鹿児島(芋)・宮崎(麦・芋)・熊本(米)・長崎・沖縄(泡盛)の代表銘柄
麹の種類 白麹・黒麹・黄麹の違いが味に与える影響
飲み方 ストレート・ロック・水割り・お湯割り・ソーダ割りの適した焼酎の種類
貯蔵・熟成 樽貯蔵焼酎の特徴。熟成による香りの変化
テイスティング用語 「芳醇」「軽快」「甘み」「余韻」などの表現語彙
料理とのペアリング 食中酒としての焼酎の選び方。和食・肉料理・海鮮との組み合わせ
酒税法 焼酎の定義・アルコール度数の法的区分

合格率・難易度

試験 合格率
焼酎アドバイザー 約70〜75%

合格率は比較的高く、講習をしっかり受けて基礎知識を身につければ合格できるレベルです。テイスティング試験が含まれるため、焼酎の種類ごとの味・香りの違いを感覚として理解していることが合否を分けるポイントになります。

試験日程

年5回(例年6月・8月・10月・12月・3月)開催されます。会場は全国主要都市で実施されます。SSIの公式サイト(ssi-w.com)で最新日程を確認してください。

勉強法

推奨学習期間

約1〜2ヶ月(通信コースの場合、テキスト学習+テイスティング練習込み)

効果的な学習の進め方

  1. 本格焼酎の分類を覚える: 芋・麦・米・泡盛・黒糖・そばの原料別に特徴と代表銘柄をまとめる。産地(九州各県)との対応を地図で整理する
  2. 製造工程を理解する: 「原料→麹作り→仕込み→蒸留→貯蔵」の流れと、単式蒸留・連続式蒸留の違いを図解で覚える。黒麹・白麹・黄麹の特徴も重要
  3. 実際に飲み比べる(20歳以上): 市販の本格焼酎を複数種(芋・麦・米)用意して飲み比べ、香りと味の違いを言語化する練習をする。これがテイスティング試験の最良の対策になる
  4. ペアリングを考える: 焼酎と料理の組み合わせ(芋焼酎とこってり肉料理、麦焼酎とあっさり魚料理等)を実際に試しながら覚える
  5. 論述の練習: 三次試験は「顧客への提案文」を書く能力が問われる。「夏のバーベキューには○○焼酎を水割りで〜」のような提案例を複数パターン練習する

テイスティング練習のポイント

  • 正常な焼酎と劣化した焼酎の識別: 開封後長期保存した焼酎・直射日光を浴びた焼酎は香りが劣化する。正常品との違いを実際に確認しておく
  • 原料の香りを覚える: 芋焼酎特有の甘い芋の香り、麦焼酎の軽快な麦の香り、米焼酎の淡麗な香りを区別できるようにする

おすすめ教材

  • SSI公式テキスト(焼酎アドバイザー教本) — 試験範囲を完全カバーした唯一の公式教材
  • 「焼酎完全ガイド」(各出版社)— 焼酎の産地・銘柄・製法を網羅した参考書
  • 「本格焼酎の楽しみ方」 — 飲み方・ペアリング・テイスティングの実践書
  • 産地直送の焼酎飲み比べセット — 複数種を比較できるギフトセット。ネット通販で購入可

関連資格

  • 焼酎きき酒師(SSI): 焼酎アドバイザーの上位資格。より深いテイスティング能力と普及活動が求められる
  • 日本酒サービス士・唎酒師(SSI): 同じくSSIが認定する日本酒専門資格。焼酎と合わせて取得するとお酒全般の専門家になれる
  • 酒匠(SSI): 日本酒・焼酎のテイスティングに特化した最高位資格
  • ウイスキー検定: 蒸留酒繋がりで親和性の高い資格
  • 利酒師(ちょこ師): 泡盛に特化した沖縄認定の専門資格
焼酎日本酒酒類テイスティングサービスSSI