マーケティング検定とは
マーケティング検定は、公益社団法人日本マーケティング協会(JMA)が実施するマーケティング知識・スキルの認定試験です。マーケティングの基礎理論から実践的なデジタルマーケティング、ブランド戦略、市場調査まで幅広い知識を評価します。
1〜3級の3段階があり、3級は「マーケティングの入門知識を持つ人材」、2級は「実務で活用できるマーケティング知識を持つ専門家」、1級は「マーケティング戦略を立案・実行できるプロフェッショナル」を認定します。
営業・企画・マーケティング・広報担当者のキャリアアップ資格として、また社内でのマーケティング人材育成の指標として活用されています。知名度は高くありませんが、マーケティング専門の検定として内容の体系性が評価されています。
受験資格
受験資格の制限はありません。1〜3級すべて、年齢・学歴・実務経験を問わず受験できます。ただし1級は2級合格が事実上の前提となる難易度です。
試験内容
3級(マーケティング基礎)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 四肢択一 |
| 問題数 | 60問 |
| 試験時間 | 90分 |
| 合格基準 | 70%以上正答 |
| 受験料 | 10,000円(税込) |
| 受験方式 | CBT(テストセンター・随時) |
2級(マーケティング応用)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 四肢択一 + 記述式 |
| 問題数 | 択一50問 + 記述3問 |
| 試験時間 | 120分 |
| 合格基準 | 70%以上(択一)/ 60点以上(記述) |
| 受験料 | 15,000円(税込) |
| 受験方式 | 年2回(6月・12月) |
1級(マーケティング戦略)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 論述式(ケーススタディ) |
| 試験時間 | 180分 |
| 合格基準 | 審査委員会による評価 |
| 受験料 | 20,000円(税込) |
| 受験方式 | 年1回 |
主な出題範囲
| 分野 | 内容 |
|---|---|
| マーケティング基礎理論 | マーケティング・コンセプト、3C分析、STP、4P・4C |
| 市場調査・顧客分析 | アンケート設計・データ分析・顧客セグメント |
| ブランド管理 | ブランド戦略・ブランド・エクイティ |
| デジタルマーケティング | Web・SNS・コンテンツ・SEO・データ活用 |
| 新製品開発 | 製品ライフサイクル・イノベーション |
| 流通・チャネル | 流通戦略・オムニチャネル |
| 価格戦略 | 価格設定理論・競争価格 |
| コミュニケーション戦略 | 広告・PR・プロモーション |
合格率・難易度
3級は60〜70%、2級は50〜60%、1級は**30〜40%**程度が目安とされています。
3級はマーケティングの基本用語・概念を体系的に理解していれば合格できます。2級は記述式が加わり、知識を文章で説明する力が求められます。1級のケーススタディは実際のマーケティング戦略を論文形式で提案するため、実務経験が大きく影響します。
勉強法
推奨学習期間
- 3級(業務関連あり): 1〜2ヶ月(1日30分〜1時間)
- 2級: 2〜3ヶ月(1日1〜1.5時間)
学習の進め方
- 公式テキストでマーケティング体系を習得: 3C・STP・4P等の基本フレームワークを中心に整理。用語の意味だけでなく、なぜそのフレームワークを使うのかを理解する
- 事例で理解を深める: 教科書的な知識を実際の企業・商品の事例と結びつける。身近な商品のマーケティングを自分で分析してみると理解が深まる
- 過去問演習: JMAの公式サイトや出版物で過去問を入手し、出題パターンを把握
- デジタルマーケティングを補強: 近年の試験でデジタル関連の出題が増えている。Google Analytics・SEO・SNS広告の基礎も押さえておく
おすすめ教材
- 「マーケティング検定公式テキスト」(日本マーケティング協会)— 試験の基準テキスト
- 「コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント」(丸善出版)— マーケティングの基礎を深く学びたい方向けの定番書
- 「デジタルマーケティングの教科書」(各出版社)— 2級以上を目指す方のデジタル知識補強に
- 日経広告研究所の資料: マーケティング事例の参考に
関連資格
- ウェブ解析士: Webマーケティング・データ分析に特化した民間資格。デジタル分野の補完として有効
- Google広告認定資格(無料): Google広告の運用スキルを認定するオンライン資格。実務直結
- 中小企業診断士: 経営全般をカバーする国家資格。マーケティング検定の知識が活かせる