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日本酒検定

食・料理難易度: ★★☆☆☆(5〜3級)〜★★★★☆(1級)更新日: 2026年3月25日
合格率: 非公開(目安:3級 70%前後)
勉強時間: 約20〜50時間(3級)/ 約100時間以上(1級)
受験料: 3,650円(3級会場)/ 4,200円(2級)/ 4,700円(準1級)/ 5,250円(1級)

日本酒検定とは

日本酒検定は、日本酒の歴史・文化・製造法・楽しみ方を体系的に学べる検定試験です。日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催しており、NPO法人FBO(飲食ビジネス事業化推進研究機構)が認定しています。

日本酒は2013年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことをきっかけに国内外での注目が高まっています。日本酒検定は、消費者として日本酒をより深く楽しみたい方から、飲食業界のプロフェッショナルまで、幅広い層が受験しています。

日本酒に特化した資格には「唎酒師(ききさけし)」という上位資格もありますが、日本酒検定はテイスティング不要の筆記試験のみで受験でき、より取り組みやすい入門資格として人気があります。

受験資格

20歳以上であれば受験できます。1級・準1級を受験するには下位級の合格が条件となっています:

  • 1級受験:準1級合格が必要
  • 準1級受験:2級合格が必要
  • 2〜5級:受験順序の制限なし(20歳以上であれば誰でも受験可能)

試験の種類と内容

日本酒検定は5級〜1級(準1級を含む)の6段階構成です。

5級・4級(基礎)

項目 内容
出題形式 5級:○×式 / 4級:二者択一式
出題数 各30問
合格基準 正答率70%以上
受験方法 CBT(コンピューター試験)

3級(中級)

項目 内容
出題形式 四肢択一
出題数 50問
試験時間 60分
合格基準 正答率70%以上
受験方法 CBT(随時)または会場試験

2級(上級)

項目 内容
出題形式 四肢択一
出題数 50問
試験時間 60分
合格基準 正答率75%以上
受験方法 CBT(随時)または会場試験

準1級・1級(上級〜プロ)

項目 内容
出題形式 四肢択一
出題数 50問
合格基準 準1級 80%以上 / 1級 85%以上
受験方法 会場試験

出題内容(全級共通テーマ)

  • 歴史: 日本酒の起源・変遷・各時代の酒造り
  • 文化: 酒器・酒礼・日本酒にまつわる文化・マナー
  • 製造方法: 酒米・麹・酵母・製造工程(精米・洗米・仕込み・発酵・搾り・火入れ等)
  • 楽しみ方: 日本酒の分類(吟醸・純米・本醸造等)・飲み方・料理との合わせ方・保存方法
  • うんちく: 銘柄・産地・杜氏・利き酒の基礎知識

合格率・難易度

合格率は非公開ですが、合格基準(正答率)から難易度を推測できます。

合格基準 難易度の目安
5級 70%以上 入門(基礎知識のみ)
4級 70%以上 易しい(公式テキスト1周で対応可)
3級 70%以上 標準(製造工程の理解が必要)
2級 75%以上 やや難(幅広い知識が求められる)
準1級 80%以上 難しい(細部まで正確な知識が必要)
1級 85%以上 難関(専門的な理解が前提)

3級は日本酒初心者でも2〜3ヶ月の勉強で合格できるレベルとされています。1級は合格基準が85%と高く、専門書を含めた広範な学習が必要です。

勉強法

推奨学習期間

  • 5〜4級: 1〜2週間
  • 3級: 1〜2ヶ月(1日30分〜1時間)
  • 2級: 2〜3ヶ月(1日1時間)
  • 準1級・1級: 4〜6ヶ月(1日1〜2時間)

効果的な学習の進め方

  1. 公式テキストを通読: SSI発行の「日本酒の基礎知識」シリーズが試験範囲の基本。まず流し読みして全体像を把握する
  2. 製造工程を図で整理: 酒米から完成品までの工程は図解で覚えると記憶に定着しやすい。米の精米歩合と清酒の種類の対応表は必須
  3. 実際に飲んで覚える: 吟醸・純米・本醸造など分類別に実際に飲み比べると、香味の違いが体感でき知識が定着しやすい(20歳以上)
  4. 過去問で弱点を把握: 公式問題集で繰り返し演習し、間違えた問題の周辺知識も拾い上げる
  5. 酒蔵見学や利き酒イベントへの参加: 実体験が記憶の定着を助ける。SSI認定の飲食店イベント等も活用できる

3級合格の近道

日本酒の種類区分(特定名称酒の8分類)と製造工程(精米歩合の基準値)は頻出テーマです。下記を丸暗記することから始めると効率的です:

  • 大吟醸:精米歩合50%以下
  • 吟醸:精米歩合60%以下
  • 純米・特別純米・純米吟醸・純米大吟醸の区分と条件

おすすめ教材

  • 「きき酒師テキスト」(SSI発行) — 最も詳しい公式教材。上位級を目指す方向け
  • 「日本酒のテキスト」(各出版社) — 図解が豊富で独学者に使いやすい入門書
  • 「SSI公式 日本酒検定 問題集」 — 過去問と解説が収録されており実力確認に最適
  • 「日本酒完全バイブル」(ナツメ社) — 蔵元情報・地域別銘柄まで網羅

関連資格

  • 唎酒師(ききさけし): SSIが認定する日本酒のプロ資格。日本酒検定より上位のサービス重視の資格
  • 酒匠(さかしょう): テイスティングの専門家資格。SSI認定
  • 焼酎検定: 焼酎に特化した検定(同じくSSI主催)
  • ソムリエ(日本ソムリエ協会): ワインを中心とした酒類全般のプロ資格
日本酒食文化検定FBO