アロマテラピー検定とは
アロマテラピー検定は、精油(エッセンシャルオイル)の知識・安全な使い方・心身への作用を学べる検定試験です。公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)が主催しており、1999年の創設以来、累計受験者数は55万人を超える日本最大のアロマ関連資格です。
精油の成分・香りの特徴・効能・安全性・ボディケアへの応用などを総合的に学ぶ試験で、自宅でのアロマ活用から美容・ヘルスケアの仕事まで幅広く活かせます。1級・2級の2段階構成で、1級合格後はAEAJへの入会を経てより上位の「アロマテラピーアドバイザー」資格へのステップアップが可能です。
合格率が約90%と高く、独学でも取り組みやすい検定として初心者に特に人気があります。なお、2025年5月の試験からこれまで実施されていた「香りテスト」(精油の嗅ぎ分けテスト)が廃止され、筆記試験のみとなりました。
受験資格
受験資格の制限はありません。年齢・学歴を問わず、1級・2級ともに誰でも受験できます。2級合格なしでも1級を直接受験することが可能です(1・2級の順番は問われません)。
試験内容
2級
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題数 | 55問 |
| 出題形式 | 四択一式(マークシート) |
| 試験時間 | 35分 |
| 合格基準 | 正答率80%以上 |
| 出題範囲 | アロマテラピーの基本・精油の基礎知識・植物油・アロマクラフト・法律・歴史 |
1級
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題数 | 70問 |
| 出題形式 | 四択一式(マークシート) |
| 試験時間 | 35分 |
| 合格基準 | 正答率80%以上 |
| 出題範囲 | 2級範囲+精油のメカニズム・解剖生理学・ビューティ&ヘルスケア・環境・精油のプロフィール(全30種類) |
出題範囲の主なテーマ
| テーマ | 内容 |
|---|---|
| 精油の基礎 | 精油の定義・抽出方法・保管方法・使用上の注意 |
| 精油のプロフィール | 精油の産地・香りの特徴・主な作用・主成分(1級:30種類、2級:11種類) |
| アロマテラピーの仕組み | 嗅覚のメカニズム・精油が体に働くルート・精油の化学(1級) |
| 実践・クラフト | バスソルト・クリーム・芳香浴・トリートメントの基本 |
| 歴史・法律 | アロマテラピーの歴史(ガットフォセ・モーリス・メッセゲなど)・関連法規 |
1級で出題される精油30種類
1級の学習では以下の精油を全てカバーします: ゼラニウム、ラベンダー、ローズオットー、ローズマリー、ユーカリ、ペパーミント、ベルガモット、レモン、スイートオレンジ、グレープフルーツ、ジュニパーベリー、フランキンセンス(乳香)、イランイラン、クラリセージ、サンダルウッド、パチュリ、ブラックペッパー、ベチバー、ベンゾイン(安息香)、マージョラム・スイート、レモングラス、カモミール・ジャーマン、カモミール・ローマン、ジャスミン(アブソリュート)、スペアミント、ティートリー、ネロリ、パイン(ニードル)、サイプレス、ジンジャー
合格率・難易度
| 級 | 合格率 | 難易度 |
|---|---|---|
| 2級 | 約90% | 易しい(精油11種類+基礎知識) |
| 1級 | 約90% | 易〜標準(精油30種類の暗記が必要) |
合格率90%は試験全体の中でもトップクラスの高さです。公式テキストを丁寧に学習すれば独学でも十分合格できます。ただし2025年5月より香りテストが廃止されたため、精油の嗅ぎ分けを練習する必要はなくなりました。
試験日程
年2回(5月・11月)開催されます。インターネット試験(IBT)形式で受験でき、自宅のパソコンから受験が可能です。
勉強法
推奨学習期間
- 2級: 1〜2ヶ月(1日30分)
- 1級(2級知識あり): 1〜2ヶ月(1日1時間)
- 1級(初学): 2〜3ヶ月(1日1時間)
効果的な学習の進め方
- 公式テキストを2周する: 1周目は流し読みで全体像を把握。2周目は精油のプロフィールを重点的に覚える
- 精油カードを作る: 精油名・原料植物・抽出部位・抽出法・主な作用・注意事項を1枚のカードにまとめて携帯する
- 実際に精油を嗅いでみる: 学習した精油を実際に香って試す。香りのイメージと名前が結びつくと記憶定着が早い(2025年5月以降は試験で問われなくなったが、学習効果として有効)
- 歴史年表の整理: アロマテラピーの歴史(古代エジプト→古代ギリシャ→近代:ガットフォセ→モーリス・メッセゲ→ロバート・ティスランドの順)は毎年出題
- 模擬テストで繰り返し練習: 公式問題集やウェブ上の模擬問題を活用。合格基準の80%を安定して超えるまで繰り返す
1・2級の効率的な攻略
1・2級は出題範囲が部分的に重複しているため、1・2級の同時受験(併願) が効率的です。2級の学習内容は1級の土台になるため、受験料13,200円で2つを同時に取得するのがコスパ最良の戦略です。
おすすめ教材
- 「アロマテラピー検定 公式テキスト 1級・2級」(AEAJ)— 試験範囲を完全カバーした唯一の公式教材
- 「アロマテラピー検定 公式問題集 1級・2級」(AEAJ)— 過去問と解説が収録。本番形式で実力確認
- 「アロマテラピー精油辞典」(各出版社)— 精油プロフィールの補足学習に
- 「よくわかるアロマテラピーの教科書」(ナツメ社)— 図解が豊富で独学者向けの参考書
1級取得後のステップアップ
1級合格後にAEAJへ入会することで、以下の上位資格の受験資格が得られます:
- アロマテラピーアドバイザー: 1級合格+AEAJ入会で認定。一般向けにアロマを教える資格
- アロマテラピーインストラクター: アロマ教育者向けの資格
- アロマセラピスト: プロのセラピスト向けの実技資格
関連資格
- JAA認定アロマコーディネーター: 日本アロマコーディネーター協会(JAA)が認定
- NARD認定アロマアドバイザー: フランスNARD協会系のメディカルアロマ資格
- ハーブ検定: 植物・ハーブの知識を広げたい方向け
- リフレクソロジスト: ボディケア系のプロ資格