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環境管理士

自然・環境難易度: ★★★☆☆(2〜1級)/ ★★☆☆☆(4〜3級)更新日: 2026年3月26日
合格率: 4級:約57% / 3級:約64% / 2級:約49% / 1級:約39%
勉強時間: 通信講座中心(各級のテキストによる)
受験料: 受講料:33,000〜40,000円程度(通信コース)

環境管理士とは

環境管理士は、環境保全・環境管理に関する専門的な知識と実践力を認定する民間資格です。特定非営利活動法人 日本環境管理協会(JEMA)が認定・発行しており、6級〜1級の6段階で構成されています。

環境に関する基礎知識から、ISO14001などの環境マネジメントシステムの構築・運用、地球温暖化対策、化学物質管理、廃棄物管理、生態系保全まで幅広い内容をカバーします。企業の環境担当者・CSR推進担当者・エンジニア・コンサルタントが業務の専門性を高める目的や、環境系の仕事に転職・就職する際のアピールとして活用されています。

試験は通信講座と会場試験の2つの受験方法があります。通信講座方式では、テキストで学習して修了試験を受ける形で、スキマ時間を活用した自学習に向いています。

受験資格

受験資格の制限はありません。年齢・学歴・職歴を問わず誰でも受験できます。ただし1級は2級取得が必要な場合があります(詳細は協会に確認)。

級の体系と出題内容

対象レベル 主な出題内容
6級 入門 環境問題の基礎・SDGs・地球温暖化の概要
5級 初級 環境法規の基礎・資源循環・生態系の基礎
4級 中級下 廃棄物管理・水質・大気・化学物質の基礎
3級 中級 環境マネジメントの基礎・ISO14001の概要・環境報告
2級 中上級 ISO14001の構築・運用・内部監査・環境法令の実践
1級 上級 環境マネジメントシステムの高度な構築・コンサルティング

試験形式

項目 内容
受験方法 ①通信講座方式(テキスト学習→修了試験)または②会場試験
試験形式 選択式(マークシート)中心
合格基準 6〜2級:正答率60%以上 / 1級:正答率70%以上

合格率

受験者数(目安) 合格率
4級 約2,000人 約57.4%
3級 約200人 約64.1%
2級 約49.1%
1級 約28人 約39.3%

4〜3級は比較的取得しやすい難易度ですが、2〜1級は合格率50%未満となり、高い専門知識が求められます。

受講料・費用

コース 費用の目安
2級から取得するコース(通信) 33,000円程度
4→3→2級と段階受講するコース 40,000円程度
通学講座(初回申込) 申込料4,000円+受講料12,000円/分野

通信講座と会場受験では費用体系が異なります。最新の費用は日本環境管理協会(nikkankyo.com)でご確認ください。

主な学習内容

環境マネジメントシステム(ISO14001)

ISO14001は、組織の環境への影響を継続的に改善するための国際規格。PDCAサイクル(計画→実施→評価→改善)を環境管理に適用します。2〜1級ではISO14001の規格要求事項の深い理解と、実際の構築・運用・内部監査の実践力が問われます。

環境関連法規

環境基本法・廃棄物処理法・大気汚染防止法・水質汚濁防止法・化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)・フロン排出抑制法など、企業の環境管理に直結する法令の知識が必要です。

地球環境問題

気候変動・生物多様性・プラスチック問題・PFAS問題等、近年の環境問題のトレンドと対応策の知識も問われます。

勉強法

推奨学習ステップ

  1. 出題範囲の全体像を把握: まず協会の学習テキストで全体の構成と出題傾向を把握する
  2. 環境基礎知識の整理: eco検定(東京商工会議所)と重複する範囲(地球温暖化・生物多様性・循環型社会)は先に学習しておくと効率的
  3. ISO14001の理解(2〜1級): ISO規格の構造(コンテキスト・リスク・目標・運用・内部監査・マネジメントレビュー)を実際のPDCAの流れに沿って理解する
  4. 環境法令の整理: 各法律の目的・対象・規制内容を一覧表にして整理する
  5. 過去問・模擬試験: 修了試験の形式に慣れ、弱点を補強する

資格の活かし方

活用シーン 詳細
企業の環境担当部署 ISO14001の構築・維持管理・内部環境監査の担当者として
CSR・ESG推進部門 環境報告書の作成・SBTi目標設定・TCFDへの対応
建設・製造・化学業界 環境法令遵守・廃棄物管理・排水管理の専門担当者として
コンサルタント 企業へのISO14001取得支援・環境マネジメント改善提案
自治体・NPO 環境教育・地域環境活動の専門的なサポート

関連資格

  • eco検定(環境社会検定試験): 東京商工会議所主催。環境の基礎知識を広く問う入門資格。環境管理士の基礎固めにも最適
  • 公害防止管理者: 国家資格。大気・水質・騒音・振動等の公害防止に関する専門技術者の資格
  • 環境カウンセラー: 環境省登録の環境保全活動の専門家制度
  • ISMS審査員・ISO14001主任審査員: ISO審査機関での環境マネジメントシステム審査を担う上位資格
  • グリーン購入アドバイザー(EE&T): 環境に配慮した調達・購入の専門家資格
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