インテリアコーディネーターとは
インテリアコーディネーター資格試験は、住空間におけるインテリアの提案・設計・コーディネートを行う専門家を認定する資格試験です。公益社団法人インテリア産業協会が主催しており、1983年の創設以来、インテリア業界で唯一の公的な資格として定着しています。
インテリアコーディネーターは、住宅の購入者やリフォームを検討する施主の要望を聞き、家具・照明・カーテン・床材・壁材などの選定から空間全体のコーディネートまでを手がけます。ハウスメーカー・インテリアメーカー・工務店・百貨店・不動産会社などで活躍しており、資格保有者はキャリアアップや独立開業の証明として活用しています。
試験は年1回(秋)実施され、一次試験(CBT)と二次試験(記述・プレゼンテーション)の2段階で構成されます。
受験資格
受験資格の制限はありません。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できます。前年度の一次試験合格者は翌年に限り一次試験免除で二次試験から受験可能です。
試験内容
一次試験(CBT方式)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 択一式(CBT) |
| 試験時間 | 120分 |
| 試験期間 | 9月〜10月(期間中に希望日時を選択) |
| 受験料 | 11,550円(一次のみ) |
出題範囲はインテリア計画(需要と起こり・インテリアの様式)、インテリアエレメント(家具・照明・カーテン等)、インテリア設計(寸法計画・バリアフリー)、住宅構造・設備・法規、色彩・造形など幅広い分野を網羅します。
二次試験(記述・プレゼンテーション)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 論文(記述)+プレゼンテーション(図面・着彩) |
| 試験時間 | 論文:70分 / プレゼンテーション:140分 |
| 試験月 | 12月 |
プレゼンテーションでは平面図・立面図の作成と着彩が求められます。CADは使用できず、手描きでの図面作成が必須です。
合格率・難易度
| 試験 | 合格率(参考) |
|---|---|
| 一次試験 | 約30〜40% |
| 最終合格(両試験通過) | 約20〜25% |
一次試験の合格率は2025年度で34.0%となっており、難易度が高い資格です。合格者の多くは専門学校・スクールに通うか、6ヶ月以上かけて独学で準備しています。
二次試験では図面を手で描く実技が求められるため、独学だけでは対策が難しい部分があります。製図の基礎から身につけることが合格への近道です。
勉強法
推奨学習期間
- 一次試験: 3〜6ヶ月
- 二次試験: 2〜3ヶ月(一次合格後から)
学習の進め方
- 一次試験は公式テキストで全分野を網羅: 出題範囲が広いため、テキストの構成通りに体系的に学ぶ
- インテリアの様式と用語を整理: バロック・ルネサンス・モダン等の様式の特徴、各種素材の名称を覚える
- 寸法・法規の数値を暗記: 部屋の最低有効幅・建築基準法の採光規定など数値が頻出
- 二次試験は製図の基礎から: 平面図・立面図の書き方を基礎から練習。参考書のサンプル図面を模写する
- 着彩の練習を反復: マーカー・色鉛筆での着彩は慣れが必要。本番想定の時間内で仕上げる練習をする
おすすめ教材
- 「インテリアコーディネーター ハンドブック」(産調出版)— 一次試験対策の定番テキスト
- 「インテリアコーディネーター1次試験 過去問題徹底研究」(ハウジングエージェンシー)— 過去問解説が充実
- 「インテリアコーディネーター2次試験 予想問題徹底研究」(ハウジングエージェンシー)— 二次試験対策
- ヒューマンアカデミー・資格の学校TAC— プレゼン実技の添削指導あり
関連資格
- インテリアプランナー: 建築士会が認定する設計寄りのインテリア資格
- 二級建築士: 建築の専門資格。インテリアコーディネーターと組み合わせることでさらに活躍の幅が広がる
- リビングスタイリスト: 暮らし全般の提案スキルを認定する資格
- カラーコーディネーター検定: 色彩の専門知識を補完する検定